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適塾としてのNICDサマーアソシエイト制度

2014年4月8日 Filed under:司法制度

NICDでは,創設以来,サマーアソシエイト制度を実施していて,これまでに確か18人ほどのOBを送り出しています。
4大等の同種制度と違って,研修期間は比較的長く,第1期などは丸々2か月間,最近でも2週間となっています。
しかも,NICDのサマーアソシエイトでは,弁護士志望だけではなく,検事志望,裁判官志望の皆様にも広く門戸を開いています。
現に,これまでOBから3名の検事任官者を出し,各地検で活躍しています。

NICDのポリシーなのですが,「刑事弁護にイデオロギーや党派性はない」という考えを基調にしています。
サマーアソシエイト制度を幕末の私塾に例えるなら,NICDは松下村塾ではなく,適塾です。
松下村塾は吉田松陰先生の水戸学イデオロギーが色濃く反映されていて,出身者はすべて尊王攘夷派から出発しています。
ところが,緒方洪庵先生の適塾は,西洋医学の合理性追及や自由闊達な塾風からバラエティに富んだ人材を輩出し,福沢諭吉や大鳥圭介のような開国派もいれば,大村益次郎のような攘夷主義の長州に与するものも輩出したのです。
NICDサマーアソシエイト私塾も,検事のような官軍も輩出し,それと対峙する新撰組隊士のような刑事弁護士を輩出し,そして,爽やかに法廷で対決させたいものです。

NICDのサマーアソシエイト制度は,もちろん,NICDリクルートの登竜門でありますが,このように,ある種の公共性のある教育機関と考えています。
いつの日か,OBが日本の刑事司法に大きな影響を与えるような,そのような私塾となるよう,夢を描いています。

なお,NICDのサマーアソシエイトは成績優秀な逸材を毎年採用していますが,NICDでアルバイトに従事し,汗を流した忠誠心高い苦労人(?)学生にも一定の採用枠を設けており,これまでアルバイトから2名ほどサマーアソシエイトに採用され,うち,1名は司法試験合格を果たしています。

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