刑事判例紹介(8)|刑事事件に強い元検事弁護士が強力対応

刑事判例紹介(8)

刑事弁護コラム

刑事判例紹介(8)

事案

 殺人事件の嫌疑がある被疑者に対して,午後11時ころに任意同行を求め,徹夜の取調べが行われるとともに,途中2,30分の休憩をはさんで,およそ22時間もの長時間にわたって取調べが行われたため,このような取調べが違法である等として上告された。

判旨(最高裁平成元年判決)

 刑訴法198条に基づく任意捜査の一環としての被疑者に対する取調べは,事案の性質,被疑者に対する容疑の程度,被疑者の態度等諸般の事情を勘案して,社会通念上相当と認められる方法ないし態様及び限度において,許容されるものと解すべきである。…長時間にわたる被疑者に対する取調べは,たとえ任意捜査としてなされるものであっても,被疑者の心身に多大の苦痛,疲労を与えるものであるから,特段の事情がない限り,容易にこれを是認できるものではない。…取調べが被告人の供述の任意性に疑いを生じさせるようなものであったときには,その取調べを違法とし,その間になされた自白の証拠能力を否定すべきである。

コメント

 違法な取調べがなされた場合,違法性の程度によっては,取調べによって得られた自白の任意性が失われる結果,その自白調書を証拠として使用できなくなります。判例は,本件の取調べを「刑事訴訟法198条に基づく任意捜査」に位置づけた上で,厳格な要件の下でのみ許容されるとしており,任意捜査としての取調べにも限界があることを示しています。


「刑事事件」に関する取扱い分野

「刑事事件」事案の経験豊富な弁護士はこちら

アソシエイト 坂本 一誠

 弁護士坂本一誠は,早稲田大学法学部を卒業後,司法試験予備試験及び司法試験に合格し,第70期司法修習を経て,弁護士法人中村国際刑事法律事務所に入所しま ...

アソシエイト 赤木 竜太郎

 弁護士赤木竜太郎は,一橋大学法学部法律学科,一橋大学法科大学院を卒業しています。  学部時代は王雲海教授のゼミで比較刑事司法学を学び,法科大学院時 ...

アソシエイト 佐々木 さくら

 弁護士佐々木さくらは,明治大学法学部を卒業後,千葉大学法科大学院を経て,司法修習を修了後に弁護士法人中村国際刑事法律事務所に入所しました。  痴漢 ...

パートナー弁護士 岩崎 哲也

 弁護士岩崎哲也は,東京都立国立高校,北海道大学法学部を卒業後,第41期司法修習を修了し,検事に任官しました。東京地検新任検事を振り出しに旭川地検,長 ...

「刑事事件」に関する法律相談Q&A

「刑事事件」に関する刑事弁護コラム

「刑事事件」に関するご依頼者様の「感謝の声」

「刑事事件」に関する解決実績

tel mail
お名前 必須 ex.鈴木太郎
電話番号 必須 ex.090-000-000
メールアドレス ex.t-suzuki@nicd.jp
都道府県 必須
ご相談の種類 必須
弁護士へのご依頼予定 必須
ご相談内容
※200文字以内でご記入ください。現在の文字数は約0文字です。200文字を超過しています。

東京事務所では関東エリア
大阪事務所では関西エリアをカバーしています。