最新判例 平成26年12月2日 – 強盗殺人等を ...|刑事事件に強い元検事弁護士が強力対応

最新判例 平成26年12月2日 – 強盗殺人等を行った被告人に対し,死刑判決が維持された事例

刑事弁護コラム

最新判例 平成26年12月2日 – 強盗殺人等を行った被告人に対し,死刑判決が維持された事例

事案

 被告人が,同棲中の不倫相手に無断で貯金口座から引出して使い込んだ990万円の返済を強く迫られ,警察に被害届を提出すると言われ,それを阻止するとともに債務の支払を免れようと考え,自宅寝室において,同女の頸部を両手で強く圧迫して窒息死させて殺害し,債務の支払を免れた上,その翌日から約3か月にわたり,同女のキャッシュカード,通帳等を使って,同女名義の預貯金口座から現金合計約2358万円を引き出したり自己の管理する口座に振り込ませたりした(強盗殺人,窃盗,有印私文書偽造,同行使,詐欺)。さらに,妻に無断で離婚届を提出した後に入籍していた別の不倫相手との別れ話のもつれから同女の殺害を決意し,自宅寝室において,同女の頸部を両手で強く圧迫するなどして窒息死させて殺害し,その後,同女の死体を別居中の妻方まで運んだ上,倉庫内に隠して遺棄した(殺人,死体遺棄)。これらの事案の上告審において,原判決が維持した第1審判決の死刑の科刑を是認せざるを得ないとし,本件上告を棄却した事例。

判旨(最判 平成26年12月2日)

 死刑制度が憲法…の規定に違反しないことは当裁判所の判例…とするところであるから,理由がなく…刑訴法405条の上告理由に当たらない。
 なお,…刑訴法411条を適用すべきものとは認められない。
 …各殺害は計画的でないこと,被告人なりに,各被害者を殺害したことにつき反省の態度を示し,各被害者やその遺族へ謝罪の意思を表していることなど,被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても,その刑事責任は極めて重大であり,原判決が維持した第1審判決の死刑の科刑は,当裁判所もこれを是認せざるを得ない。

コメント

 弁護人は控訴審において,債務支払いを免れる目的はなかったことや,殺人の故意がなかったこと等を主張し,強盗が成立しないことや強盗殺人が成立しないことから,死刑は,重すぎる旨を主張したが,棄却されました。最高裁は,死刑制度が憲法に反しないことを確認したうえで,本件犯行を強固な殺意に基づく非情かつ残酷な犯罪であると認め,2名もの生命が奪われたことを重くみて,死刑判決を維持したものといえます。


「刑事事件」に関する取扱い分野

「刑事事件」事案の経験豊富な弁護士はこちら

アソシエイト 輿石 祐司

輿石 祐司  弁護士輿石祐司は,青山学院大学法学部法律学科,東北大学法科大学院を卒業しました。その後,司法試験 ...

アソシエイト 坂本 一誠

坂本 一誠  弁護士坂本一誠は,早稲田大学法学部を卒業後,司法試験予備試験及び司法試験に合格し,第70期司法修 ...

アソシエイト 田代 和也

田代 和也  弁護士田代和也は,同志社大学法学部法律学科を卒業後,大阪大学法科大学院を経て司法試験に合格し,司 ...

アソシエイト 赤木 竜太郎

赤木 竜太郎  弁護士赤木竜太郎は,一橋大学法学部法律学科を卒業後,一橋大学法科大学院を経て司法試験に合格し, ...

「刑事事件」に関する法律相談Q&A

「刑事事件」に関する刑事弁護コラム

強盗罪の条文

目次強盗罪の条文(死刑・懲役・時効)について強盗罪の起訴・不起訴(起訴猶予)について 強盗罪の条文(死刑・懲役 ...

「刑事事件」に関するご依頼者様の「感謝の声」

「刑事事件」に関する解決実績

tel mail
お名前 必須 ex.鈴木太郎
電話番号 必須 ex.090-000-000
メールアドレス ex.t-suzuki@nicd.jp
都道府県 必須
ご相談の種類 必須
弁護士へのご依頼予定 必須
ご相談内容
※200文字以内でご記入ください。現在の文字数は約0文字です。200文字を超過しています。