用語集

身の代金目的略取・誘拐罪

近親者その他略取され又は誘拐された者の安否を憂慮する者の憂慮に乗じてその財物を交付させる目的で,人を略取し,又は誘拐した場合に成立する。
 「憂慮に乗じて」とは,憂慮心痛を利用してという意味である。
 「安否を憂慮する者」の意義については学説上,争いがあるものの,判例は,単なる同情から被誘拐者の安否を気づかうにすぎない者は含まれないが,近親者以外で被誘拐者の安否を親身になって憂慮するのが社会通念上当然と見られる特別な関係にある者は含まれる(最決昭和62.3.24刑集41巻2号173頁〔佐賀相互銀行事件〕)
山口厚『刑法〔第2版〕』(有斐閣/2012年8月30日) 241,242頁

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