用語集

やむを得ずにした行為

正当防衛及び緊急避難が成立するための要件の一つ。それぞれにおいてやむを得ずにした行為の内容が異なる。
 正当防衛は被侵害者の法益が侵害者の法益に対して優先するため,他に執るべき方法がないことは不要である。しかし,正当防衛として許容されるためには,客観的に適性・妥当なものであること(自己または他人の権利を防衛する手段として必要最小限度のもの,すなわち反撃行為が侵害に対する防衛手段として相当性を有するものであること)が必要であるとされている。
 緊急避難(自己あるいは他人の現在の危難を避けるために他人の権利を侵害する行為)も,やむを得ずにした行為であることが必要とされている。しかし,ここでは他人の権利を侵害しない,他の方法により危難を回避しえない場合に補充的に認められるという意味である。
(山口厚刑法総論第二版p127~129,142)

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