サマーアソシエイト 参加者感想文 R.Aさん(2013年 ...|刑事事件に強い元検事弁護士が強力対応

サマーアソシエイト 参加者感想文 R.Aさん(2013年)(一橋ロー卒)

インタビュー/感想文

サマーアソシエイト 参加者感想文 R.Aさん(2013年)(一橋ロー卒)

 私は法科大学院在籍時から,刑事弁護に携わりたいとの思いをもち,刑事弁護を専門に扱っている事務所や,刑事弁護技術に定評のある事務所を中心に就職活動を行っておりました。その中で,大学院のゼミの先輩から紹介していただいたのが,NICDでした。私選の事件を中心に刑事弁護のみを手がける,という非常に珍しく野心的な事務所であるところが,サマーアソシエイトプログラムに応募した最も大きな動機です。
 NICDのサマーアソシエイトプログラムの最大の特徴は,我々サマーアソシエイトが刑事弁護の実務の最先端の知識を身につけるために,中村先生がきめ細やかな指導をしてくださる点です。サマーアソシエイトは初日から,係属中の事件についての起案の課題をいくつも与えられます。そしてアソシエイトが起案を提出し,中村先生の御指導のもとでそれを繰り返し修正していくことになります。まず徹底的に形式面を完璧にするように指導されました。法科大学院での起案と異なり,実務では形式面での単純なミス一つで,読み手に対する説得力がほとんど無くなってしまう,ということを知ることができました。
 形式面が整うと,初めて内容についての指導をしていただきます。中村先生のご指導は非常に厳しく,私の最初の起案はほとんど真っ赤になって返ってきました。返却されてきた起案を見て私はもちろん自信を失いかけました。しかし中村先生のご指摘は非常に鋭く説得力のあるもので,如何に自分が事件の分析や主張の構成を怠っていたか思い知らされました。何より実務に触れることでしか分からない感覚,さじ加減というものを知ることが出来たのが,非常に良い経験となりました。針小棒大な表現はかえって説得力を欠く。裁判官は一言指摘しないと事実に気づかないことが多い。対立する事項のうち一つを選ばせるという方が事実認定者にとって親切である。このようなアドバイスは法科大学院の起案を通じては得られず,実務ならではのものだと思います。
 中村先生のご指導は上記のように厳しいものですが,努力すれば評価もしていただけます。はじめて「ここはよく出来ています」という一言をいただけたときには非常に高揚したのを覚えております。またサマーアソシエイト期間の最終日には反省会を開いていただきました。反省会では,今まで作成した起案をすべて印刷したものを参照しながら,私たちサマーアソシエイトの起案がどのように改良されていったのかを見せていただき,今後へのアドバイスをいただきました。サマークラーク,サマーアソシエイトのプログラムを実施している事務所は数多くありますが,ここまで徹底的な指導をしていただけるプログラムは無いのではないでしょうか。全体的にみて,NICDでの起案の作成と先生のご指導は,知的好奇心が刺激され,やりがいもあり,楽しいものでした。
 NICDのサマーアソシエイトプログラムの次の利点として,期間が長いことが挙げられます。私は2週間の間プログラムに参加させていただき,土日などの休日にも,自主的に事務所で作業をしました。期間が長いことにより,我々サマーアソシエイトは一つの事件についていくつもの起案を作成することができ,一つ一つの起案作成という枠を超えて,長期的な視野をもって事件に向き合うことが可能になります。例えば私は一つの事件について,身柄引受書や保釈請求書,弁論作成にあたっての弁護方針の検討などをさせていただきました。時間の経過とともに開示される証拠が増えていったり,被告人の言い分が若干変化してきたりと,戸惑うところもありましたが,事件にじっくりと向き合うことができたのは,事件を分析する能力を磨くにあたり,とても良い経験となりました。
 NICDのサマーアソシエイトプログラムでの出来事で忘れてはならないのが,被疑者本人やそのご家族といった,「被疑者・被告人側」の方々と直接お話する機会があるということです。刑事弁護をやりたいとの気持ちを持っていても,普段の学生生活や事務所の勉強会で依頼者の方々とふれあう機会はほとんど無いと思います。一方NICDでは,依頼者の方々と先生方との相談の場に,サマーアソシエイトも同席させていただき,場合によっては質問等をさせていただくことができます。
 相談に同席させていただいた中で印象に残った事が二つあります。一つは,被疑者・被告人本人と接するにあたり,先生方が時には厳しく,じっくりと向き合われていた事です。依頼者の中には様々な理由から,本当の事をなかなか話さなかったり,つじつまの合わないことを話す方もいます。そのような場合に,依頼者の言い分をただ真に受けて迎合するのではなく,矛盾を追求して心を開かせるということこそが,最終的には依頼者本人の利益になるし,依頼者と弁護人との間の信頼関係を築くことになる,と中村先生から伺いました。効果的な刑事弁護を行うにあたって,依頼者との強固な信頼関係は大前提となるものですが,その信頼関係を築くにあたっても弁護人としての力量が問われることを思い知りました。
 もう一つは,被疑者・被告人のご家族が非常に多きなショックを受けられていた事です。NICDにはご家族が直接相談に来られる事が非常に多かったのですが,どの方も憔悴し,慣れない刑事事件の手続きに困惑し,今後に不安を感じているように見えました。刑事事件というのは通常の生活をしていればまず巡りあうことのない事態ですし,一回刑事事件に巻き込まれた場合には,今までの生活は大きな打撃を受けることになります。そういった意味では,被疑者・被告人のご家族も被害者としての性質を持っているように感じました。NICDの先生方のように,ご家族の話を親身になって聞き,不安をなるべく取り除いた上で,弁護に必要な協力,特に更正や再犯防止のための協力をしてもらう,という活動は,刑事弁護には無くてはならない大切なものと知ることができました。
 このように,NICDで経験できる活動は,普通のサマークラークでの活動を遙かに充実したものです。私のように刑事弁護に精力的に携わりたいと考えている方以外にも,検察官志望の方,また刑事弁護に関心はあるが,もっと実務の様子を知った上で将来を考えたい,という方にも自信を持っておすすめできます。今後の進路を考える上で,そして法曹として活動していく上で絶対に大きな財産になる経験ができます。事務所の雰囲気は明るく開放的で,小島先生,アソシエイトの先生方も話しやすく,将来の進路についての相談に乗ってくださいます。お酒を飲みに行く機会もたくさんあります。楽しい2週間のプログラムはあっという間に過ぎてしまいました。この感想文を読んでいただいている皆さんにも是非,NICDのサマーアソシエイトプログラムで他では得がたい経験をしていただき,2週間では短すぎる,もっと長く居たかった,と思っていただきたいと思います。
 ありがとうございました。


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