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ウィンターインターン参加者感想文R.Mさん(2016年)(中央ロー在籍)

ウィンターインターン 参加者感想文 R.Mさん(2016年)(中央ロー在籍)

私は、この度NICDのウィンターインターンとして、二日間お世話になりました。私は、今までにいわゆる町弁事務所にエクスターンシップとして勤務させていただくことはありましたが、刑事事件に特化した事務所の経験をさせていただいたことはなく、とても濃密な二日間を経験させていただきました。
特に、無罪を争う事件の記録を検討し、そこで弁護士が設定すべき対立軸や、検察官の立証に当たり合理的な疑いを容れるためにどのような反証をすべきかについて、先生からアサインをいただき、この事件を検討することを通して少しでも刑事弁護の難しさや、やりがいについて触れることができたように思います。
具体的には、刑事弁護をするにあたっては、当該事件の具体的背景を把握しておく必要があること、ビジネスに関する一般的な常識を備えておく必要があること、説得的な文章を書く必要があること、必要な証言・供述を引き出すための法廷での尋問技術が必要であること等、多様な能力が要求されていると実感することができました。
そして、アサインの検討結果をご報告させていただいた際に、当該事件を分析し、被疑者・被告人の思いや違和感のある部分を法律的・論理的に構成する力を養成することができれば、とてもやりがいのある分野こそが刑事弁護ではないか、とのお話を伺うことができ、非常に感銘を受けました。
加えて、右事件について、先生にも疑問点をいくつかぶつけさせていただいたところ、どれもご丁寧にお答えいただき、刑事弁護人として身に付けるべき視点、勘所についてもご教授いただきました。その中でも、「頸動脈を切れ」というお言葉をいただき、要点を衝くことこそが肝要であり、それを見極める力もまた大切だ、というお話を伺うことができ、何を意識して刑事弁護人が事件に当たっているのかを知ることができました。
さらに、アサインとしてではありませんでしたが、先生の裁判員裁判での模擬冒頭陳述をお聞かせいただき、一般人の方にいかにわかりやすく対立軸・争点がどこにあるのかを説明するのか、どうすれば関心を引き付けることができるのか、話し方はどうすべきか、目線を向ける場所はどこにすべきか等々、刑事弁護の奥深さを知ることができると同時に、その技術を身に付けることの難しさに触れることができました。
このように、たったの二日間という短い期間ではありましたが、私にとって、ロースクールの授業や、机上の勉強だけでは得難い経験をさせていただきました。先生方が大変お忙しい中、このような機会を設けていただき、誠にありがとうございました。この経験を将来の自分の成長の糧にしていきたいと思います。
これからもNICDの皆様のますますのご活躍を心よりお祈りいたしております。

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