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ウィンターインターン参加者感想文Y.Iさん(2017年)(慶應学部在籍)

ウィンターインターン 参加者感想文 Y.Iさん(2017年)(慶應学部在籍)

この度はウィンターインターンに参加させていただき、誠にありがとうございました。また、貴所の先生方やスタッフの方々にとても親切に接していただいたことも、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。さて、以下にウィンターインターンに参加した感想を記させていただきます。

私は2日間を通じて以前から関心のあった少年事件を中心に様々な事件記録を読ませていただき、それを踏まえて幾つかの起案をする、という課題に取り組みました。この課題から学んだことは大きく分けて2つあります。

1つ目は、弁護士は非行少年や被疑者の刑事手続の支援をするにとどまらず、彼らに寄り添い、彼らの更生に尽力する仕事をしていることです。事件記録を読むと、弁護士の先生方がとても忙しく動き回っている姿がありありと映し出されます。単に裁判所に提出する書面を作成するにとどまらず、非行少年らに真摯な反省を促し、彼らの更生のための最善の手段を探索し続けていたのです。例えば、少年が事件を起こしてしまった原因について弁護士自ら聞き取り等の調査をし、その原因の解決に繋がる適切な支援施設を見つけ出し、少年がそこに入所できるよう働き掛ける活動をしていました。

裁判官や検察官とは異なり、弁護士は非行少年らの一番近い場所で仕事をするのだということを実感し、まさに彼らの人生を左右する存在なのだと知りました。弁護士の仕事の幅は本当に広く、やりがいに満ちていることが明瞭に伝わってきたのです。一人の人生、ひいては社会貢献へと繋がるこれらの活動に私も携わりたいと強く思いました。

2つ目は、説得的な書面を作成する技術です。私は初日に、「少年の観護措置回避を求める意見書」の起案をしました。事件記録を丁寧に検討し、十分な書面を作成したつもりだったのですが、実際に弁護士の先生が作成した書面との違いに圧倒されてしまいました。他者、この場合は裁判官を説得するという観点を大事にするべきとの指導の下、書面の中でメリハリを付けることや、単に「反省」といった言葉を並べるのではなく、具体的な数字や行動といった客観的事実を並べて説得すべきこと等、的確な指導をしていただきました。これらの指導は将来自分が法律家となった際に必ず活かされるものですから、この早い時期に指導を受けられたことを本当に嬉しく思っています。

事件記録からも明らかなとおり、非行少年や被疑者にはそれぞれ背景事情があり、一概に「良い」「悪い」などと評価を下すことはとてもできません。ただ単に「悪い」と糾弾するだけでは、事態は解決しないのです。だからこそ、彼らの身近で、彼らのことを一番に考え、彼らの社会復帰を促す、「刑事弁護」という仕事は絶対に必要なのだと確信しました。
社会の中でより多くの人を救いたいと考える私は、やはり、将来は刑事弁護に携わる仕事をしたいと決意を新たにしました。

充実した2日間でした。本当にありがとうございました。

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