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サマーアソシエイト参加者感想文Y.Fさん(2014年)(早稲田ロー卒)

サマーアソシエイト 参加者感想文 Y.Fさん(2014年)(早稲田ロー卒)

平成26年6月30日から同年7月11日までの約2週間、サマーアソシエイトとして中村国際刑事法律事務所(以下、「NICD」という。)でお世話になりました。
私は、検察官を志望しているため、大学院在学中に、元検事である中村先生が行われた刑事法ローヤーサマープログラムを受講させていただきました。そのサマープログラムの受講を通じて、中村先生の検察官の思考回路を踏まえた刑事弁護方法に感銘を受けたため、今回、検察官経験を活かして依頼者のための優れた刑事弁護を行っているNICDのサマーアソシエイトに応募させていただきました。
日々の業務は、上告趣意書・弁論・起訴猶予処分を求める意見書等の書面の作成や法制度のリサーチが中心でした。これらの業務のほとんどが初めての経験であり、リサーチにおいては、信頼できる情報を端的にまとめて記述する難しさを肌で感じることができました。
一方、法律文書の起案では、私が起案した文章に対してNICDの先生方に丁寧に添削していただいたのみならず、その後、個別に口頭で指導をしていただき、書面作成の基本を教えていただきました。
法律文書の起案において最も印象に残ったのは覚せい剤事犯の上告趣意書の作成でした。上告趣意書を作成する過程で、中村先生が起案された控訴趣意書を拝見したのですが、その文章は論理的かつ適切で無駄のない文章であり、先生の表現力の素晴らしさに感銘を受けた一方で、自分の力のなさに愕然としました。しかし、NICDの先生方が、日々依頼者の人生のために書面に向き合う姿を見て、私も立ち向かわなければと奮起し、先生方の文書の作法や考え方を学びながら上告趣意書を起案させていただきました。
これらの書面作成の場面では、NICDの先生方の作成された文章を読み、要素を学んだうえ、それを自分で表現できるように努力をすることが重要だと実感しました。
そして、今回のサマーアソシエイトにおいて最も印象に残っているのは、中村先生が担当された詐欺事件における証人への反対尋問を傍聴したことです。刑事裁判は何度か傍聴に行ったことがあり、否認事件も見てきましたが、中村先生のようなテンポの良い反対尋問を見たことはありませんでした。テンポの良さだけではなく、その事件の争点となっている部分について的確に尋問されているのはもちろんのこと、言葉で表現し難いのですが、緊迫した状況にある裁判の中で、いい意味で「自然体で話せる」雰囲気を作り出し、綿密な準備に基づく適切な尋問を行う中村先生の法廷弁護技術に感動をいたしました。
サマーアソシエイト期間中、中村先生が「相談をされに来た依頼者の方が、自分に相談をしたことにより、「この人なら安心だ」「これで、よく眠ることができる」と思っていただけるような雰囲気を纏った人間になることが重要だ」という旨を仰っており、私もその通りであると思う反面、「言うが易く行うは難し」な内容であるとも感じました。しかし、中村先生をはじめとしたNICDの先生方の刑事弁護に対する姿勢、何より先生に対する被疑者・被告人の方の態度を見れば、NICDでは、「行うは難し」の部分がまさに行われているのだと実感することができました。
最後になりましたが、NICDの先生方・職員の皆様には2週間という短い間ではありましたが、本当にお世話になりました。先生方・職員の皆様はとても優しく、職場もアットホームな雰囲気であり、ともすれば深刻になりがちな刑事弁護の現場において、依頼者に最後まで寄り添う力は、このような雰囲気だからこそ出せるのではないかと思いました。また、中村先生には私が検察官志望であることから、検察官の内情を含め、将来のための様々な知識や経験をご教示いただき、感謝は尽きません。
本当にありがとうございました。

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