ニュースに見る盗撮世相

「風立ちぬ」上映中、メガネ型カメラで盗撮

今回は「映画館での盗撮」に関する記事をご紹介します。

【記事】

アニメーション映画「風立ちぬ」(宮崎駿監督)を盗撮したとして、群馬県警生活安全企画課と富岡署は12日、三重県名張市梅が丘北、無職山岡英明容疑者(34)を映画盗撮防止法と著作権法(複製権の侵害)に違反した疑いで前橋地検高崎支部に追送検した。2007年施行の映画盗撮防止法違反容疑での摘発は全国4例目で、群馬県警では初めて。
発表によると、山岡容疑者は昨年8月1日、三重県内の映画館で上映されていた風立ちぬの映像をメガネ型のカメラで盗撮して複製し、同映画を製作したスタジオジブリの著作権を侵害した疑い。カメラは、インターネットの通信販売で購入したという。
県警は1月、山岡容疑者が、風立ちぬを含む動画2本を投稿サイトを通じて誰でも閲覧できるようにしたとして、著作権法違反(公衆送信権の侵害)容疑で逮捕し、動画の入手方法を調べていた。調べに対し、山岡容疑者は「10回以上、見に行ったお気に入りの映画だった。盗撮した映像を自宅で見ているうちに、早くみんなに見てもらいたい気持ちが強くなった」と供述しているという。(2014年2月13日11時48分 読売新聞)

【コメント】
みなさんは「盗撮」と聞くとどういったものを思い浮かべるでしょうか。ニュースや新聞でよく見かけるのは,例えば女性のスカートの中を撮影しただとか,気になる相手の部屋に小型カメラを取り付けて部屋の中の写真を撮るといったことだと思います。しかし,上記のようなことだけでなく,映画を無断で撮影する行為も盗撮にあたるのです。
映画は「映画の著作物」(著作権法2条1号,10条7号)として,著作権法により保護されています。そして,映画は著作権法により70年間著作者の権利が保護されることになっています(著作権法54条1項)。また,映画の著作者は映画を上映する権利を持っています(著作権法22条の2)。
著作権法では,私的使用のための複製を認めています(著作権法30条1項柱書き)。もっとも,これは限られていますので(著作権法30条1項各号),法定された事由以外の場合の私的使用のための複製は認められません。そのため,法定された事由以外での私的使用のための複製を行った場合は処罰の対象となります(著作権法119条以下)。著作権を侵害した者は,十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し,又はこれを併科するとされています(著作権法119条1項)いい作品を観てほしいとの思いが募った結果ゆえの今回の事件ではありますが,いい作品を広めたいのであれば,映画館にいくことをおすすめしてくださいね。

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