ケリー被告人に保釈決定!検事準抗告するも棄却!|刑事事件に強い元検事弁護士が強力対応

ケリー被告人に保釈決定!検事準抗告するも棄却!

刑事弁護コラム

ケリー被告人に保釈決定!検事準抗告するも棄却!

ゴーン前会長関連コラム11

 12月25日付で,ゴーン前会長の側近である前代表取締役のグレッグ・ケリー氏に対し,東京地裁が保釈決定し,これに対して検察は準抗告をしたが,東京地裁の別の部の合議体が審理し,検察の準抗告を棄却したようだ。
 起訴にかかる金融商品取引法違反については,最初の逮捕事実は既に起訴されていて,その後同じ金融商品取引法違反の別の会計年度の余罪事実について再逮捕され,その再逮捕の延長請求を検事がしたところ,却下されて大騒ぎになったのはつい先日のことであった。
 ゴーン氏は特別背任で再逮捕されたが,ケリー氏は同容疑については無関係として再逮捕されなかったので,結局,ケリー氏は,当初起訴にかかる金融商品取引法違反に関する被告人としての立場から今回保釈請求をしたのである。
 日本では起訴後でなければ保釈を請求出来ない。それが本日認められたわけだ。

 もちろん,ケリー氏は,金融商品取引法違反の再逮捕事実については,勾留延長が却下されたものの,現在も捜査継続を受けている。おそらく特捜部は28日までにケリー氏について同事実について在宅扱いのまま追起訴することになるだろう。
 ゴーン氏については,余罪たる金融商品取引法違反事実については,28日までにケリー氏と一緒に追起訴される可能性が高い。あるいは,28日には追起訴されず,特別背任の起訴(来年1月)と合わせて同時起訴されるかもしれない。28日起訴の公算の方が高い。検察は金融商品取引法違反を片付けてしまいたいだろうから。

 今回,ケリー氏に保釈が認められたのは既定路線である。何故なら,勾留延長却下の際,裁判官は罪証隠滅のおそれがないということを含め,延長却下の判断をしたのだから,要件がほぼ重なる保釈にあっても認められて然るべきだからである。
 検察が保釈決定に対して準抗告したのは,容疑を否認しているケリー氏の保釈を,検察の立場上,許容出来ないからである。準抗告が棄却されることは,検察も想定の範囲内である。
 むしろ,検察は,ゴーン氏についても,昨日のケリー氏保釈決定のような事態になることを予想し,おそれていたからこそ,ゴーン氏の勾留延長却下に狼狽し,特別背任での再逮捕に前倒しで踏み切り,保釈を阻止するとともに本丸に切り込んだ。
 ゴーン氏に対する本格捜査は年を越えて続く。
 (代表弁護士・中村勉)


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