事件の概要
被疑者が,電車内で女性の陰部付近に指先で触れたという痴漢事件。被疑者は,被害女性との接触は認めたものの,故意を否認していた。
被疑者は,日本人の妻と日本で居住していた。
弁護方針
否認事件ではあったため検察官は勾留を請求したものの,妻の身柄引受書を作成し,通勤経路も変更させる旨を本人に誓約させ,弁護人からも監督することを上申した上で,勾留請求却下決定を得た。また,検察官からの準抗告も棄却された。
結果
副部長宛に,否認しているものの,示談成立後に自白に転じる可能性がある旨の上申書を作成した。その結果,検察官も示談交渉に協力的な姿勢となり,被害者との示談が成立した。不起訴処分を得た。