窃盗症(クレプトマニア)でお悩みの方へ|刑事事件に強い元検事弁護士が強力対応

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お金を持っているのに万引きしてしまう

 お金に不自由していないのに万引きしてしまう。何度逮捕されても万引きを繰り返してしまう。こう思われる方は,もしかしたら窃盗症(衝動制御障害:クレプトマニア)に罹患しているかもしれません。

 クレプトマニアとは,窃盗(万引き)衝動に伴う精神的な緊張感およびその状態からの解放感に依存し,繰り返し窃盗行為に及んでしまうという精神疾患の一種です。その特徴は,商品自体の価値を得ることを目的とするのではなく,窃盗行為そのものを目的として窃盗行為に及ぶ点にあります。このような方に対しては,刑罰は無力です。刑罰を加えても再犯を防止できず,むしろ治療が効果を発揮するのです。

 精神医学会の出版する「精神障害の診断と統計マニュアル」では,クレプトマニアかどうかの診断基準として以下の5項目が挙げられています。
 もしご自身あるいはご家族がクレプトマニアかもしれないと思われる方は,次のチェックポイントを確認してみて下さい。

  • 個人的に用いるためでもなく,金銭的価値のためでもなく,物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
  • 窃盗におよぶ直前に緊張の高まりがある。
  • 窃盗を犯すときの快感,満足,解放感を感じる。
  • 盗みは怒りまたは報復を表現するためではなく,妄想または幻覚に反応したものでもない。
  • 盗みは,行為障害,躁病エピソード,または反社会性人格障害ではうまく説明されない。

 クレプトマニアは衝動欲求の満足自体を目的としているため,他人からの理解を得難く,これまでは万引き犯の単なる「言い訳」として処理されがちでした。しかし,今日では,医療機関や司法機関による特別な対応が必要であると考えられています。

クレプトマニアとうつ病

 クレプトマニアの方々の中には,精神的な困難を抱えている場合が多く,特にうつ病や摂食障害との関連性が指摘されています。うつ病患者は摂食障害を併発する傾向があると言われており,また,摂食障害が万引き衝動を引き起こすことが医学的に広く認知されています。うつ病患者が併発した摂食障害がクレプトマニアにつながる場合が少なくないのです。

 摂食障害患者を対象としたある調査では,某クリニックを受診した摂食障害患者のうち,4割以上が万引きをした経験があると回答しています。このような方々からは,「万引きが悪いことだとは分かっているが,食べ物をみると盗みたくなってしまい,家に帰った後で,なぜ万引きをしてしまったのだろうと落ち込んでしまう」といった声があります。クレプトマニアの方々の多くは,精神不安から万引きをしてしまい,万引きをしたという罪悪感からさらなる精神不安に陥るという悪循環から抜け出せなくなってしまっています。

クレプトマニアと高齢者犯罪

 近年では高齢者による犯罪が増えており,特に高齢の女性が万引き行為を繰り返すという事例が数多く報告されています。そして,それらの多くはクレプトマニアが関わっているものと考えられており,身内を喪失したことによる孤独感がクレプトマニアを引き起こしていると言われています。

 高齢女性が万引きを繰り返し,そのご子息が弊所に相談に来ることもめずらしくありません。多くの場合,相談に来られる方は「なぜあの真面目で優しい母が万引きなんて」と茫然自失というご様子です。弊所の弁護士は,万引きをしてしまったお母様が「こんなことで子供を悲しませてしまうなんて母親失格です」と絶望されている状況にも幾度となく立ち会ってきました。
 このように,クレプトマニアの厄介な点は,関係者の信頼を揺るがすところにあります。長年かけて培われてきた親子間の信頼関係にすら亀裂が入りかねないのです。

 しかし,クレプトマニアは病気の一種です。専門家による適切なサポートがあれば克服することが可能です。

「自分はクレプトマニアかもしれない」と思ったら

 取調べにおいて,刑事や検事から,

  • 「何度も万引きをやっているのは反省していないからだ。」「病気だなどと言うが責任逃れの言い訳に過ぎない。」「仮に病気だとしても治るとは限らない。刑務所で更生してもらうしかない。」
  • 「刑務所に行かないで社会内で治療を受けたいと言うけど,刑務所内にも更生プログラムがある。」
  • 「もう二度とやらないと言っていても,どうせまたやるに決まっている。」
  • 「あなたよりつらい状況にある人だって世の中にはたくさんいるが,みんなが万引きしているわけではない。」

 などと言われていませんか?
 
 確かに,刑務所でも再犯防止のための更生プログラムが試みられていますが,海外の刑務所においては専門家が常駐しており,充実した治療を施す環境が整備されているのに対して,日本の刑務所においてはそのような環境が十分整っていません。そのため,治療というよりもむしろ教育に近いものとなっており,クレプトマニアの治療には限界があります。クレプトマニアの治療には社会内での適切な治療が重要なのです。

 刑事や検事の言葉が怖くて「何を言い返しても無駄だ」などと諦めてはいませんか?
 現在では,クレプトマニアに対する理解が広がりつつありますが,警察官や検察官の中には未だに理解が不十分な方もいます。
 もしこのようなことを言われても,屈してはなりません。すぐに弁護士に相談して下さい。

クレプトマニアと弁護活動

 当事務所では,クレプトマニアに罹患した方が引き起こした万引き事件の弁護の経験が豊富です。クレプトマニアの方々のための弁護活動には,他の窃盗事件とは異なった独特のノウハウが必要となります。

 起訴前の段階であれば,早期に専門医の診察を受け(当事務所では提携している専門クリニックが複数あります。),クレプトマニアであるとの診断書を作成し,さらに治療計画に従って通院ないし入院することで,検察官に対して起訴を見送るように説得します。

 また,過去にも万引きの前科前歴が複数あって,正式起訴されてしまった場合であっても,捜査段階における弁護活動の中で治療計画を進めていることや再犯防止のための家族環境の整備することなどの立証によって,実刑判決を回避し,執行猶予付判決の獲得につなげていきます。

専門クリニックとの弁護士との連携の重要性

 クレプトマニアを治すためには,精神科や心療内科での専門的な治療を早期に受ける必要があります。具体的な治療方法としては,カウンセリングや薬物療法等を用いた個別精神療法,同じ病気の人が集まって相談し合う集団精神療法プログラム等があります。また,クレプトマニア教育プログラムという,テキストを使用して問題行動を止め続ける方法を学ぶ治療法もあります。
 さらに,当事者同士が状況を打ち明け,支え合う「自助グループ」という民間のグループが回復を支援する動きも広がっています。これは,回復を目指す患者同士が参加し,仲間の体験談に耳を傾け,自らの経験も話して過去を振り返るといった活動です。

 このような治療に際しては,医師と弁護士の協力体制が重要となります。当事務所は,クレプトマニアの方々に対して,このような治療を受けるための環境づくりのお手伝いをし,万引き衝動と罪悪感の悪循環から抜け出すために全力を尽くします。

「クレプトマニア」に関する解決実績は,以下をご覧ください。


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