2010年1月 のアーカイブ

朝青龍を事情聴取か,警視庁

2010年1月31日 Filed under:事件

朝青龍が一般人に暴行を加えたとしてどうやら警視庁が本人事情聴取に動くようです。
一方で,まだ被害届は出ていないようで,示談が成立したとの報道すらあります。
しかし,警視庁は,「社会的影響を考慮して」被害届の有無,示談の成立の有無にかかわらず,本人事情聴取をするようです。
警察って,被害届も出ていないのに,本人から事情聴取するなんてことあるの?
警視庁は,朝青龍が有名人で,今回の暴行も悪質だとして,重大事案と考えて,一般人と異なった扱いをして朝青龍を厳罰に処すつもり?

前にもこのブログで書きましたが,警察が捜査を開始するきっかけのことを「捜査の端緒」と言います。
捜査の端緒には,告訴告発,被害届,自首,検視,職務質問などがありますが,「通報」も捜査の端緒です。
たとえば,110番通報で警察が犯罪を認知すれば,現場に臨場するなど捜査を開始します。この時点ではもちろん,被害届は提出されていません。つまり,被害届は捜査の開始条件ではないのです。

朝青龍の事件でも,被害者の男性が1月16日に交通事件処理をしていた麻布署員に暴行被害を申告しています。つまり,この時点で「通報」があったのであり,警察官は事件を認知しました。
ですから,被害届が出ていなくても,捜査を開始できます。

では,こんな例ではどうでしょう? 続きを読む

押尾学さんが保護責任者遺棄致死罪で起訴されました

2010年1月25日 Filed under:事件

押尾学被告人が保護責任者遺棄致死罪で起訴されましたが,かなり争われる裁判になるでしょう。
この事件では致死がつくかどうか注目していましたが,致死で起訴しましたね。
要するに,救命措置は可能であった,との判断です。
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小沢聴取と検察官認知

2010年1月21日 Filed under:事件

東京地検特捜部は,23日土曜日に小沢幹事長の任意の事情聴取を行います。
これはどのような事情聴取なのでしょう。

今回の土地取引問題をめぐる収支報告書の虚偽記載事件は,石川議員や大久保容疑者らが刑事告発されています。
ですから,被告発者であり,被疑者です。しかし,小沢幹事長は告発されていません。ここがポイントです。

告発されている場合,鳩山首相(告発されていました)の献金疑惑でも明らかなように,検察官としては本人から事情聴取せずに終局処分をすることができません。鳩山首相の場合,総理大臣ですし,嫌疑も濃くはなかったので,出頭による事情聴取ではなく,上申書で言い分を聞くことに代えました。これ自体は特に不当なことではありません。

さて,小沢幹事長の場合はどうでしょう?小沢幹事長の場合,告発されていないので,小沢幹事長を聴取することなく,土地取引虚偽記載事件に幕を下ろしても法律上おかしなことにはなりません。
分かりますか?
もう少し詳しくお話ししましょう。
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指揮権発動とは

2010年1月20日 Filed under:その他

指揮権とは,個々の具体的事件の取り調べや処分に関して,法務大臣が検事総長に対して命令をして従わせる権限をいいます。検察庁法に規定があります。

どうしてこの指揮権というものがあるのかというと,国会の機関には,民主的基盤を有するものと,有しないものがあります。国会議員,あるいはその国会議員で構成される内閣は民主的基盤を有しますが,検察官は別に選挙民に選ばれたわけではありません。民主的基盤のある国会議員などとは違うのです。そこで,この民主的基盤を有しない検察官が,独善的な行動に出ないように,チェックし,牽制するとう制度が指揮権発動です。
法務大臣は,個々の検察官や特捜部長に対してではなく,検事総長に対してのみ指揮できます。総理大臣は検事総長に対して指揮権発動はできませんが,大臣に対する指揮命令権があるので,法務大臣を指揮して,指揮権発動をしろ,とか,するな,ということは指揮できます。 続きを読む

会期前逮捕議員の釈放要求

2010年1月17日 Filed under:政治

民主党の石川議員が通常国会の会期直前になって逮捕されました。
これに対し,民主党小沢幹事長は,昨日,「民主主義の危機」として検察との徹底抗戦を表明しました。
今後の検察と小沢幹事長との闘争の展開ですが,次のような事態が予想されます。
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