同種性犯罪の前科がある痴漢事件で,不起訴を獲得
電車内で臀部を触るという痴漢行為に及んだ事案です。
依頼者は十数年前に同種性犯罪で実刑判決を受けた前科がありました。
相当期間が経過しているとはいえ,一度実刑判決を受けていることから,示談しなければ再度公判請求される可能性があり,示談をしても罰金刑等が避けられない可能性がありました。
弁護士は検察官を通じて被害者の連絡先を入手して連絡したところ,代理人を付けることを希望しているとのことであり,その後に代理人が就任しました。
依頼者が被害者の生活範囲の電車を利用しないことを誓約してほしい旨の強い希望があり,そのことを示談書に記載することでスムーズに示談が成立しました。
また,依頼者に医療機関を紹介して通院させ,その状況を検察官に伝えて再犯可能性が乏しいことを主張しました。
その結果,公判請求や略式起訴を回避し,不起訴処分で終えることができました。