通常難しいとされる再度の執行猶予判決を獲得
事案概要
路上での大麻所持と、自宅での大麻所持による大麻取締法違反の事案です。依頼者は、以前に過失運転致傷罪等で執行猶予判決を受けており、その執行猶予期間中の犯行でした。
弁護活動のポイント
執行猶予期間中の再犯の事案で、再度の執行猶予付きの判決を得ることは容易ではありません。
裁判所は、一度執行猶予とはいえ有罪判決を受けたにもかかわらず、再度罪を犯したという点を重く見て、厳しい態度で量刑判断を行うからです。
もっとも、前回の有罪判決の際の犯罪類型と今回の類型が異なるケースは、再度の執行猶予を目指す余地があることが多いです。
この事件も、交通事犯と薬物事件で、事件類型が異なっていましたので、再度の執行猶予を目標に弁護活動を行いました。
弁護活動の結果
裁判所は、弁護人の主張した、同種の罪の再犯ではないこと、被告人の真摯な反省の態度、家族の監督等を全て考慮したうえで保護観察付きで再度の執行猶予判決を下しました。