入念かつ的確な示談条件打ち合わせで示談成立し不起訴を獲得
路上での強制わいせつ未遂被疑事件で逮捕後、勾留がつかずに釈放され、その直後に当事務所に依頼がありました。
事件の内容としては、深夜、自転車に乗った依頼者が、歩いている女性のお尻を触ったというものでした。依頼者は、事件について断片的にしか記憶がないものの、そのようなことをした記憶はある模様でした。また、警察からは、同内容の余罪も疑われておりました。
まず、逮捕された件の被害者との間で示談交渉を行いました。本件は、深夜、駅近くの路上での犯行であったことから、依頼者と被害者の自宅が近いことが予想されました。そこで、示談交渉に臨む前に、依頼者と示談内容について綿密な打ち合わせを行い、被害者の不安を取り除くためには、犯行現場を含めた一定区域に立ち入らないことを示談の条件に入れることができないか検討しました。
実際の示談交渉の場で、やはり被害者から、犯行現場を含めた一定区域へ立ち入らない旨を誓約してほしいとのことであったので、示談書に地図を添付し、立ち入り禁止区域を明確化して示談条件として定めたことで、示談を成立させることができました。
また、適用罪名についても、強制わいせつ未遂罪は成立せず、迷惑行為防止条例違反にとどまるのではないかと検察官に働きかけをし、結果として罪名落ちでの不起訴処分を獲得することができました。
余罪については、検察官と適宜コミュニケーションを取って立件可能性を探っていたところ、最終的には示談交渉をするまでもなく不立件となりました。