記憶にない痴漢の被疑事件で不送致を獲得
ホームでいきなり女性から声をかけられ,痴漢の疑いで警察を呼ばれたという事案です。被疑者は飲酒の影響により被疑事実について全く記憶がありませんでした。
依頼者は,飲酒の影響により当日の記憶について非常に断片的にしか有しておらず,本件事案については全く記憶がありませんでした。しかし,女性が警察を呼んでいること,自分には記憶はないものの実際に警察から話を聞かれている以上,自分は何かしてしまったのではないかと,非常に不安を抱えていました。
依頼者からの依頼を受けて,弁護士から警察に連絡を取ったところ,痴漢事案であることが判明し,取調べの前に具体的な被疑事実も確認することができました。
被疑事実について改めて依頼人に確認したところ,やはり覚えていないとのことであり,事情聴取の前には入念に打合せを行いました。そして,被疑者として取調べを受けることになった,否認事件であり逮捕のおそれもあったことなどから,できる限り捜査に協力していく方針のもと,取調べに対しては覚えている限りで供述を行いました。
また,警察を通じて,被害者が被害届を出するつもりがないことを確認し,被害者への謝罪と,本人の反省を適切に伝えていただきました。
その後,呼び出しを受けることなく,不送致となりました。