DV事案とは異なる偶発的な暴行であることをアピールし執行猶予を獲得
事案概要
恋人に対して酔余の上、暴行し骨折などの重症を負わせた傷害事件です。起訴前の段階で示談が成立していましたが起訴されてしまったため、弁護人を変えたいと弊所にご相談があり依頼を受けることとなりました。
弁護活動のポイント
カップルや夫婦間の暴行・傷害事件は、得てして捜査機関が男性による反復継続的なDVが背景にあると先入観を持ち、そのような捜査資料を作成することが多いです。
今回の事件でも、検察官から開示された資料の端々からそのような意図が読み取れました。しかし、注意深く記録を検討すると、被害者の女性すら殴る蹴るのような暴力を受けたのは今回が初めてであると供述をしていることが分かりました。
そこで、一般的なDV事案と異なり、反復継続した暴行はなく、偶発的な事案であることをアピールしました。また、依頼者の方にカウンセリングに通院してもらい、再犯防止に努めていることを主張しました。
弁護活動の結果
上記のような裁判官に向けた法廷での弁護活動が奏功し、執行猶予付きの判決を獲得しました。