迅速な対応と粘り強い交渉で示談を成立させ不起訴処分を獲得
事案概要
依頼者がシェアサイクルで帰宅中、歩道に上がろうとした際に未就学児の女児と衝突してしまった重過失傷害被疑事件です。
衝突後、依頼者は女児に声をかけましたが、パニックになりその場を立ち去ってしまいました。しかし、翌日早朝に自ら警察署に出頭し、事故を報告しました。被害女児は全治2週間の怪我を負いました。
弁護活動のポイント
刑事事件は初動対応が重要です。ご依頼者様から最初のお電話をいただいた後、すぐにZOOM相談を実施し、わずか30分後には受任いたしました。
直ちに示談交渉に着手するため、弁護士から警察に連絡し、被害者のご両親の連絡先を入手しました。
被害者が未就学児であるため、示談交渉はご両親と行うことになります。一般的に、被害者が子供の場合、親の処罰感情は強く、交渉が難航することが予想されます。
しかし、本件では依頼者が事故翌日に自ら出頭していることから、粘り強く交渉し、迅速に示談を成立させることで不起訴処分を目指す方針を立てました。
示談交渉では、被害者の父親と直接面会して謝罪の意を伝えました。当初、被害者のご両親との交渉に時間を要する場面もありましたが、弁護士がメッセージや電話で粘り強く交渉を続けました。
弁護活動の結果
受任から約2ヶ月後には、示談に応じるとの同意を得ることができ、円満に示談が成立しました。
この示談成立が検察官に評価され、最終的に不起訴処分を獲得することができました。