
迅速な身柄解放と適切な環境調整により保護観察処分を獲得
事件の概要
少年が路上において、通行中の女性に対し、着衣の上から臀部を触ったり胸を掴んだりしたという迷惑行為防止条例違反の事案です。少年は逮捕・勾留されました。部活動での立場やアルバイト先での環境変化によるストレスを誰にも相談できずに抱え込んでいたことが非行の背景にありました。
弁護活動のポイント
弁護士は受任後直ちに勾留決定に対する準抗告を申し立て、これが裁判所に認容されたことで少年の早期釈放を実現しました。釈放後は再犯防止に向けた環境調整に注力し、ストレスの原因となっていたアルバイトを辞め、部活動との関わり方を見直すことでストレス源から距離を置かせました。
また、性的な問題行動に対処するため、性障害に関する専門機関への通院を決めて専門的な治療を受ける体制を整えるとともに、これまで相談しにくい環境であった家庭内でのコミュニケーションを見直し、両親が少年の悩みに寄り添えるよう指導を行いました。
弁護活動の結果
審判において、早期の身柄解放後に進めた環境調整や、少年が専門機関への通院意欲を示していること、家族との関係性が改善し監督体制が整っていることなどが評価されました。
その結果、少年院送致などの重い処分は回避され、社会内で更生を図る保護観察処分とする決定が下されました。