
被害者側の心情に配慮した交渉により示談を成立させ不起訴処分を獲得
事案の概要
依頼者が、通勤電車内において、カメラを使用し、女子高生のスカート内を盗撮したとされる性的姿態等撮影の事案です。その場で他の乗客に発覚し、駅事務所で警察に引き渡され、現行犯逮捕されました。
弁護方針
被害者が若年であるため、示談交渉は保護者と行うことになり、処罰感情が強く交渉が難航することが予想されました。しかし、不起訴処分を獲得するためには、被害者との示談成立が不可欠でした。そこで、依頼者の反省の意を誠実に伝え、具体的な再犯防止策を示すことで被害者側の信頼を得て、円満な示談成立を目指す方針を立てました。
弁護活動
ご家族から最初のご相談を受けたのは、依頼者が逮捕された翌日でした。弁護士はすぐに対応し、勾留される可能性もある中で、まずは状況を見極めるという経験に即した現実的なアドバイスを行いました。その結果、依頼者は勾留されることなく当日中に釈放されました。
釈放後、直ちに本人と連絡を取り弁護活動を受任し、速やかに示談交渉に着手しました。検察官を通じて被害者連絡先を入手し、示談交渉を開始しました。当初、被害者側は依頼者の反省の度合いを測りかねているご様子でしたが、弁護士が依頼者の謝罪の意を丁寧に伝えたところ、対話の機会を設けていただくことができました。
本人の反省の気持ちを直接確かめたいとの被害者のご意向があったため、弁護士は、被害者側の心情に配慮し、Zoomによるオンライン面会を提案しました。
Zoom面会では、弁護士の同席のもと、依頼者が自身の言葉で直接謝罪するとともに、二度と過ちを繰り返さないため、具体的な再犯防止策を誓約しました。
結果
Zoom面会を通じて依頼者の反省の意が伝わり、被害者側の信頼を得ることができました。その結果、最終的に円満に示談が成立し、不起訴処分を獲得することができました。