余罪がある盗撮事件で不起訴
事案概要
依頼者は駅の上りエスカレーターにて,前に乗っていた女子高生のスカートの中に携帯電話を差し入れ,30秒ほどの動画を撮影した。その場で通行人に見つかり,警察へ連行された事案。
弁護方針
依頼者は当初から事案を認め,警察の取調べにおいても素直に供述していた。
過去に3件の同種前科前歴があった方であり,示談のみではなく今後の再犯防止策のための治療が必要と思われる事案であった。また,余罪が多数あり携帯に動画や写真が残っていたため,更なる余罪の心配があった。
被害者との示談は必須であり,余罪や過去の行為から示談しても罰金などの可能性は高いことを説明したうえ,示談交渉に着手した。示談については,謝罪文も作成し,指定された路線を利用しないことを条件とするなど積極的に行なった。また,今回の件を受け,依頼者は自分の衝動に向き合うための治療に通うことにした。
被害者の父親とは電話で交渉を重ね示談が成立し,被害届も取下げていただいた。依頼者は普段電車を使っておらず,被害者の使用する電車を今後使用しないことに支障がないため,この点を条件に加えることができたことや,示談金額についての調整をスムーズにできたことが示談成立につながったと思われる。
結果
送致はされたものの,すでに示談が成立し被害届が取り下げられていることから,検事からの呼び出しはないまま送致後約1週間で不起訴となった。