事件の概要
ユダヤ教を教える学校の学生3人が、スーツケースの二重底にMDMA(合成麻薬)7万錠を隠して入国したとして、逮捕されたという麻薬密輸事件。被告人は、イスラエルの宗教家から、運びを依頼されていた。名だたる弁護士が弁護団を結成。被告人3人のうちの1人の弁護を担当した。
弁護方針
被告人は、スーツケースが二重底になっていたことは知っていたが、中身はアンティークだと思い疑問に感じなかったという。そこで、麻薬が入っているとは認識していなかったと主張して、無罪を争った。また、イスラエルの現地の様子を撮影し、有名な宗教家やアメリカの麻薬捜査局の関係者を呼んで証人尋問を行い、現地の詳細な事情を聞きとった。
結果
被告人の検察官とのやり取りや税関検査時の発言等から、被告人に「薬物」の運搬という認識がなかったことを明らかにした。これにより、求刑懲役は13年、罰金500万円だったにもかかわらず、無罪判決を獲得。
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