迅速な対応と粘り強い交渉で示談を成立させ不起訴処分を獲得
事案概要
依頼者が会社の飲み会後に飲み屋内で女児の上半身や臀部を撫でたとされる不同意わいせつ被疑事件です。依頼者はその後警察署によって逮捕勾留されてしまいました。
弁護活動のポイント
依頼者の家族より連絡をいただいて依頼者と接見しました。
依頼者は飲み会後の出来事で断片的な記憶であるものの、女児の身体の調子が悪そうにしていたので、痛みを和らげさせようと痛がっている箇所を撫でたと話し、性的な意図があったことは否定していました。
もっとも、面識のない女児の身体を触ることは許されない行為であるとして、示談交渉を望んでいました。
本件は不同意わいせつ事件であり、身柄拘束期間中に示談が成立しなければ刑事裁判となり、そのまま刑務所に収監される可能性があります。捜査の初期段階から弁護方針を立てて弁護活動に当たることが重要です。
弁護士から検察官に連絡し、被害者のご両親の連絡先を入手しました。被害者が未就学児であるため、示談交渉はご両親と行うことになります。一般的に、被害者が子供の場合、親の処罰感情は強く、交渉が難航することが予想されます。
本件では依頼者の言い分と反省状況を的確に分析して伝え、被害感情の緩和を目指しました。
弁護活動の結果
被害者の両親と面談して、受任から約2週間後には、示談が成立し、裁判所に対して勾留取消請求をしました。最終的には、勾留が取り消されて不起訴処分を獲得することができました。