飲酒酩酊の傷害事件で示談を成立させ,不送致を獲得
飲み会からの帰り道,タクシーから下車する際に運転手とトラブルになり、運転手に対して暴行を振るって怪我を負わせたとする傷害事案です。
本人は飲酒酩酊のため記憶がありませんでしたが,警察から呼び出しがあったため当事務所に相談があり,受任に至りました。
依頼者本人には事件当時の記憶がほとんどなかったものの,状況からは自分がやったことで間違いないだろうとのことでしたので,穏便に解決して前科をつけないことを目指しました。警察の取調べにおいて事件の内容を把握することができたため,その情報をもとに示談交渉を行いました。
被害者は当初,依頼者から暴行を受けて怪我をしたことだけでなく,事件当時の依頼者の態度にお怒りであり,示談には応じない,刑事処罰を受けてほしいとの一点張りでした。
しかし,被害者の怒りの気持ちを依頼者に伝えて反省を深めてもらい,その反省の言葉を被害者に伝えるなど,何度か交渉を重ねたことで,少しずつ被害感情を和らげることができ,最終的には示談に応じてもらうことができました。
事件化してからすぐに示談が成立したため,警察としてもこれ以上の捜査は打ち切るとのことで,不送致で終結し,早期解決となりました。