ご挨拶
千葉事務所長の山口亮輔と申します。
私は首都圏の刑事事件,民事事件,少年事件などの法律問題に加えて,子ども担当弁護士(コタン),障がい者支援(付添人活動),依存症の生活環境調整活動にも携わっています。
刑事事件は一刻を争います。弁護士に相談しなければ次々と手続が進み,弁護士への相談が遅れたことで,一度進んだ時計の針を戻すことはだんだんと難しくなっていきます。「この時点で弁護士に相談していれば結果が変わっていたかもしれない」と,解決が困難になった事件をこれまで数多く見てきました。警察署や検察庁から一度呼出しを受けて何事もなかったからといって,家族や弁護士にも相談せずに生活を送っていると,ある日突然逮捕や家宅捜索がなされることがあります。こうした事件では,早い時点から弁護士に依頼することで逮捕や家宅捜索のリスクを避けられることがあります。私はこれまで一刻を争う事件についての解決経験がありますので,まずはご相談ください。
主な業務分野
刑事事件,少年事件,交通事故,債務整理,子ども支援(コタン),障がい者支援,被害者支援
主な案件実績
旧強姦事件につき無罪判決(共同弁護人)
非現住建造物等放火,強制執行妨害目的財産損壊事件につき無罪判決(共同弁護人)
特殊詐欺受け子1件につき原判決破棄・逆転執行猶予判決
特殊詐欺受け子未遂1件につき不起訴処分
保険金詐欺共犯事件1件につき不起訴処分
強制わいせつ事件3件につき執行猶予(うち2件不起訴処分)
持続化給付金詐欺の少年事件につき逮捕回避及び不処分決定
刑事事件については,これまで在宅事件,身柄事件を問わず担当してきました。
身柄事件については,依頼後,直ちに生活環境を整えて裁判官や検察官と面談を行い,身柄拘束の要件及び必要性がないことを訴え,勾留請求回避,勾留請求却下,勾留決定に対する準抗告認容,勾留延長却下等の早期の身柄釈放を実現して参りました。
また,起訴後速やかな保釈も実現して公判期日までに生活環境を整えることができました。
在宅捜査事件についても,被害者との示談交渉,担当刑事,担当検事と面談をし,捜査状況等密に連絡を取り合い,不起訴処分を獲得してまいりました。
弁護士としてのポリシーや弁護士を目指した動機
私は正直に言って,司法修習に臨むまで「自分がどのようにして社会に関わっていきたいのか」というポリシーは固まっていませんでした。司法修習を経て目の当たりにした中で最も印象に残ったのが刑事事件だったのです。これまで犯罪とは無縁の何不自由なく生活を送ってきた方々が,震災,貧困等によりふとした出来事が契機となって雪だるま式に物事が望ましくない方向に進み,最終的に犯罪や非行に至ってしまったケースを目の当たりにしました。特に私と同年代の方や家庭裁判所に送致された少年については,長い人生の中,何とかして再スタートを切ってほしいとの思いが強くなりました。小さなきっかけが精神や身体に負担をかけて平穏な日常が一瞬にして崩れるのが刑事事件です。
私は,これまで何不自由なく野球,勉学,仕事に打ち込むことができましたが,私自身も小さなきっかけによって大きな事件を起こしていたのかもしれません。このような経験がきっかけとなって,弁護士として,人生の再スタートを支えて,時には厳しく接し,過去を見つめ直して自分自身を振り返り,二度と過ちを繰り返さないように寄り添って,私にとって最初で最後の依頼者となっていただきたいと考えています。
その一方で,全く身に覚えのない事件であっても,あらぬ疑いで身柄を拘束され,メディアにも報道され,厳しい取調べを受けるのが刑事事件です。私は真実を訴える方のために聞く耳を持たない捜査機関との折衝を重ねて最後まで依頼者の真実を証明するために労を惜しみません。
弁護士としてのやりがい
弁護士活動は他の専門資格にない無限の可能性を秘めています。
検察官や裁判官は,現在の法的問題の解決のみに焦点を当て,事件終結後に関わることはありません。しかしながら,弁護士による解決を必要とする事件には,現在の法的問題のみを解決すれば良いというものは少ないように感じます。窃盗事件では背景として貧困や病的窃盗が疑われ,性犯罪では背景として性嗜好障害やポルノ依存が疑われ,少年事件では交友関係や家庭関係に問題があることが多いのです。このように目の前の法的問題の解決のみに焦点を当てただけでは,再び法律問題に直面する可能性が拭い切れないのです。
私は,こうした背景をもつ依頼者との間で,目の前の法律問題解決後もソーシャルワーカーとともに更生支援計画のもと医療・福祉と連携して継続的にかかわった事件もあります。
また,弁護士は他の士業と異なり,様々な事件に関わっていくこともできます。
このようにして,真の意味での解決を実現し,人生のやり直しの機会を提供することができるのが弁護士としての最大のやりがいであると感じています。
学歴・経歴
神奈川県小田原市で生まれ,福岡県で幼少期を過ごしました。
その後は横浜市内の小中学校を卒業し,東京都私立桜美林高等学校に進学しました。桜美林高等学校では,硬式野球部に所属し,甲子園を目指す高校球児として昼夜野球に打ち込む生活を続けておりました。硬式野球部で過ごした厳しい学生生活により,精神的にも身体的にも鍛え上げられ,現在も難題を乗り越える原動力となっております。
その後,進学した法政大学法学部では,ゼミナールで法律の研究,大学合同討論会により幅広い意見に触れたり,法律サークル活動の一環として法教育活動に携わったりするなどの学生生活を過ごしました。
法政大学法学部を卒業後は,中央大学法科大学院に進学しました。
在学中にインハウスロイヤーへのエクスターンシップ経験,国家公務員総合職採用試験に合格し,霞が関の官庁訪問の経験等を経て,法律家が法曹三者に限られず様々な分野で活躍されていることを実感しました。
中央大学法科大学院を修了後,司法試験に合格し,東日本大震災の爪痕が残る仙台で司法修習に臨み,事件関係者の生の不安を目の当たりにしました。特に,東日本大震災の影響で日常生活が激変し犯罪に至ってしまった事件,環境の変化により非行に至ってしまった少年事件,精神不安から薬物や窃盗を繰り返し,刑務所と社会を行き来してしまっている事件などが印象に残っています。
このような経歴の後,東京弁護士会にて弁護士登録をし,千葉県弁護士会に登録替えをして東京,千葉,神奈川,埼玉など関東にて日々執務にあたっております。
所属委員会・団体等
刑事弁護フォーラム
刑事弁護センター
子どもの権利委員会
法教育委員会
財団法人日弁連法務研究財団会員
将棋会
趣味
野球
少年野球から始め,甲子園を目指す高校球児として野球漬けの生活を送っていました。大学大学院も野球を続け,現在も,高校時代の友人ともに草野球でプレーを続けています。
料理
硬式野球部時代に培った栄養学を活かして,和食を中心にお弁当を作ったり,健康志向のお菓子を作ったりしています。
将棋
ボードゲーム,特に将棋が好きで,初段から二段程度の実力ではございますが,詰将棋や定跡書,次の一手書を読んでいます。詰みまで見据えて戦略を立てること,囲いの弱点を突くこと,詰みの速度計算,形成判断などの分析は,最終処分を見据えること,事実認定能力,事件の筋を突いた起案能力といった刑事事件にも共通するところが多々あると思います。
所属事務所
千葉事務所(千葉事務所長)