ウィンターインターン 参加者感想文 K.Fさん(2018年)(東大学部卒)
1月11日から12日の2日間でウィンターインターンプログラムに参加させていただきました。
2日間を通じて,控訴趣意書の内容を検討するアサインに取り組ませて頂きました。完成が遅くなってしまったにも関わらず,お忙しい中先生に丁寧に添削して頂き,とても感謝しております。先生がおっしゃっていた,「『信用性』『正確性』という言葉には何の意味もなく,裁判官を説得できるのはその中にある具体的事実だ」という言葉がとても印象的でした。具体的事実に基づいて説得的に論ずるということが想像以上に難しく,ほんの入り口にすぎないものだとは思いますが,刑事弁護の奥深さ,難しさに触れることができたのではないかと思います。先生に細かい点まで指摘して頂いたことで,説得性より論じやすさを優先してしまっていたり,一般論に終始してしまっていたりする部分に気づくことができ,とても勉強になりました。
2日目には相談の同席もさせて頂きました。相談者の方からは,これから自分はどうなってしまうのか,自分はどうしたらよいのかという不安がひしひしと感じられ,先生方の落ち着いた対応,適格なアドバイスが相談者の方にとってどれほど心強いものかということを肌で感じることができました。
また,示談交渉のための,共犯者の弁護人との電話連絡の様子も聞かせて頂き,それと共に,示談の一般的な流れや,共犯者側との駆け引き,被害者との交渉術も教えていただきました。試験勉強では知ることのできない示談について触れることができ,とても貴重な経験となりました。
さらに,先生方のすぐ横の席でお仕事を見させて頂くことで,依頼者のために全力を尽くす熱い雰囲気を感じることができました。
自分と比較的年齢が近い先生方が最前線で活躍している姿に心を打たれ,自分も頼りがいある刑事弁護人になりたいとの思いが一層強まりました。
一つ一つの体験が貴重なもので,あっという間に終わってしまった2日間でしたが,実務でしか感じられない刑事弁護の重みや緊張感を体験する価値ある機会を与えて頂けたことに,本当に感謝しております。お忙しい中お時間を割いてくださり,優しく迎えてくださった先生方,事務の皆様,本当にありがとうございました。