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ウィンターインターン参加者感想文M.Sさん(2019年)(一橋ロー卒業)

ウィンターインターン 参加者感想文 M.Sさん(2019年)(一橋ロー卒業)

私は、2019年のNICDのサマーアソシエイトプログラムに5日間参加させていただきました。私は将来刑事事件に携わる法曹になりたいと考えており、NICDのウィンターアソシエイトプログラムに参加させていただいたのですが、WAは2日間であったため、事務所や先生方の雰囲気を感じたり、お仕事の様子を拝見したりすることがメインとなりました。そのため、より刑事弁護の実務について体験したいと思い、5日間のサマーアソシエイトプログラムにも応募し、参加させていただくことになりました。
約半年ぶりに先生方やスタッフのみなさんとお会いしましたが、とてもあたたかい空気で迎えてくださりました。1日3人交代のアルバイトのみなさんも、初めてお会いするタイミングでは明るく挨拶してくださり、事務所の和気藹々とした雰囲気は変わっていませんでした。
先生方からはたくさんのアサインをいただきましたが、その中でも特に印象に残ったものについて書かせていただきます。
まず、坂本先生がご担当されている事件の公判が、私のサマーアソシエイトの期間中2回開かれることになっていました。これは、被告人の無罪を争っている事件であり、証人の証言が非常に重要でした。2回開かれる公判はどちらも証人尋問と被告人質問であり、裁判の肝ともいえる部分を傍聴させていただけることとなりました。事件について記録を読み込んだうえで、証人尋問を傍聴したのですが、中村先生より、自分だったらどのような質問をするか、しないかを意識して聴くようにとアドバイスをいただいたので、そのことを念頭において傍聴をしました。2回目の傍聴までの間に、証人の反対尋問案の起案のアサインをいただき、その証人から獲得したい事実は何か、その証言を引き出すためにはどのような質問をすればよいのかを考えながら起案しました。反対尋問を自分で考えたうえで、実際の反対尋問を聴き、後に坂本先生から自分の反対尋問案と先生の反対尋問の違いや、そのような質問にした理由などを教えていただき、非常に実践的な反対尋問案の検討ができました。また、今回の証人尋問では、尋問中に証拠を提示したり、異議を出したり、弾劾をしたりと、大学院の模擬裁判で学んだ尋問技術が全て盛り込まれていて、どのタイミングでどのようなやり取りをしているのかを分かりながら見ることができたのはとても嬉しく、自分の成長を感じた瞬間となりました。
また、少年事件に関するアサインも多くいただきました。加害者児童の処遇に関して、被害者側がどのように関与することができるのか否かのリサーチや、観護措置決定に対する異議申立書の起案などです。大学院では少年法を履修していたものの、実際の事件記録などに触れる機会はほとんどなかったため、非常に興味深い経験となりました。リサーチをすることで少年事件の手続についての知識を身につけられたほか、起案を行うことで、少年事件ならではの観護措置がどのような観点から決定されるのか、観護措置を回避するためにはどのような事情を説得的に論じる必要があるのかについて理解を深めることができました。それと同時に、被害者の代理人として活動することの難しさと、正解がまだないからこそ、自分で考え、とにかく行動してみることの面白さも感じました。
NICDでは幅広い刑事事件を取り扱っており、こんな事件の記録が見たい、という希望をスタッフさんにお伝えすると、すぐに記録を持ってきて読ませてくださります。わたしは、佐々木先生が他事務所の先生と共同受任して無罪判決を獲得した刑事事件の分厚い記録を思う存分に読ませていただきました。証人尋問調書は、読むだけでその場の臨場感が伝わってくるようでした。先生方は、日ごろから委員会活動や、法廷技術研修などに積極的に参加されており、刑事弁護の最先端を走っておられます。そのような先生方の事件の記録は読むだけで、私もこのような訴訟活動がしたい!と思わせてくれ、自らの将来像の形成に非常に大きな影響を与えてくださりました。刑事事件に携わりたいという思いがより強くなったと感じています。
この5日間、先生方はご多忙の中、困ったときに相談に乗ってくださったり、反対に私に事件の相談をしてくださったりと、たくさんお話することができました。アサインに取り組んでいる最中もこまめに連絡を取り合い、先生が外出する際にはこまめに同行させていただく等、短い間ではありましたが、NICDの一員として戦うことができたと感じています。司法修習に行く前から、このような貴重な経験をさせていただけることはとてもありがたいことであり、NICDの皆様には感謝しかありません。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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