ウィンターインターン 参加者感想文 S.Oさん(2016年)(京都ロー在籍)
私が弁護士になってから取り組みたい少年事件の記録を読ませていただいたり,入門書を片手に手続の仕組みを理解したり自分が将来実務家となってやるべきことが今できたので良かったです。今まで少年事件をやりたいと漠然と考えていましたが,具体的に少年法等の勉強をしたことがなく,この二日間時間を十分に確保して自分が納得のいくまで手続について勉強する時間が作れたという意味では充実した時間が過ごせました。
加えて,付添人として各手続の段階で誰にどのような意見書を提出するのか,その意見書で何を書けばいいのかを,指導弁護士からいただいたアサインに取り組むことで僅かながらでも理解できたかと思います。少年審判開始決定後の付添人意見を実際に自分でも起案してみて,先生が書いたものと比べると不十分な点が多く,自分の力の至らなさを強く実感しました。
また,2日間の間,先生方とクライアントとの電話連絡が頻繁に行われているのを隣で見ていて,これが刑事弁護の戦場なのかと驚嘆致しました。逮捕から勾留までの間で弁護人として素早くしなければならないことは多いようで,アソシエイトの先生方が電話や接見等頻繁に行っていたことが強く印象に残っています。
先生方だけでなく事務員の皆さんもとても親切で話しやすく雰囲気のいい所だなと率直に感じました。若手アソシエイトの皆さんと深く関わっていたのもあるのですが,皆さん優秀で優しく,時にはユーモアのある部分も見えて,人間的に魅力の溢れる先生方が多いなとも思いました。
色々述べさせていただきましたが,一番伝えておきたいことは,自分が将来実務家となったときにいずれは必ず勉強しなければならない少年法の勉強を,受験生の間に早い内から勉強できる貴重な機会を与えてくださったことに対する感謝です。私の性格的に実際の必要に迫られないと勉強しない性格なので,進路等を考えるこのタイミングで勉強ができ,より少年事件に取り組みたいと思うようになれたことは幸せなことだと思いました。
この度は本当にありがとうございました。