サマーアソシエイト 参加者感想文 A.Tさん(2015年)(京都ロー卒)
白露の候,ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
先日までの十日間のサマーアソシエイト,また模擬裁判など,本当に長い間お世話になりました。
サマーアソシエイト,そして京都のサマープログラムで強く感じたことは,現実的で実効性のある手段を講じることの難しさ,大切さでした。
今まで座学で学ぶ刑事弁護は,捜査の批判が多く,現実的で実効的な手段とはかけ離れていたのだと知りました。起訴前,勾留前にその回避を求める弁護活動ができることも,初めて知りました。実刑になりそうな方の,判決前に保釈が通る,ということも,言われて初めて気付いたことでした。
多くの弁護活動の手段を持ち,いついかなる時にも身柄解放の手だてを講じておられる先生々のお姿を見られて,多くのことを学びとらせていただきました。
また,貴事務所に行く前は,刑事訴訟法が中心だろうと思っていたのですが,私の好きな刑法についても,講義や判例リサーチで触れることができ,嬉しかったです。
模擬裁判は,今までの人の判断の上に,次の判断を乗せることのこわさを感じ,自分一人で,適切な判断ができるよう,自信を持って判断ができるよう,努力を重ねなければならないと思うとともに,決裁という制度の有難さも感じました。
何度か美味しいご飯もごちそうになり,ありがとうございました。会食の席で事務所の中とは少し違ったお話が聞かせていただけたのも,勉強になりました。
まだ刑事弁護士になるか,検察官になるかも決まっておりませんが,貴事務所で学ばせていただいたことを活かして,刑事事件と関わる仕事に就きたいと思っております。本当に,ありがとうございました。
随分と涼しくなって参りましたが,皆様お風邪など召されませんよう,ご自愛の程,お祈り申し上げます。