保釈請求は一度きりしかできないのですか。何回までできますか。
保釈請求のできる回数に制限はありません。起訴されてから判決が出るまでの間であれば,いつでも,何回でも保釈請求をすることができます。
もっとも,一度保釈請求が却下された場合,再度の保釈請求において前の保釈請求と全く同じ事情を主張しても,裁判又はその準備手続における検察側・弁護側の立証又は立証準備の進行状況にもよりますが,裁判所が保釈請求を許可するか否かの判断材料が変わらないので,結論は変わらず,保釈請求が再び却下されるのが普通でしょう。
一般に,裁判またはその準備手続が進むほど,客観的に罪証隠滅のおそれが減るので,保釈が認められやすくなる傾向にあります。早期の保釈を勝ち取るためには,できるだけ早い段階で弁護士に相談し,裁判又はその準備手続の進行状況を見極めつつ保釈許可のための入念な準備をし,適切なタイミングで保釈請求又は再保釈請求をすることが肝要です。