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サマーアソシエイト参加者感想文M.Hさん(2015年)(京都ロー卒)

サマーアソシエイト 参加者感想文 M.Hさん(2015年)(京都ロー卒)

戦場

法律事務所の中に入るのは初めてではないものの、どこの事務所に行くにも最初は緊張します。全ての事務所がそれぞれの色、雰囲気を持っているからです。
NICD初日に感じた事務所の雰囲気は、まさに「戦場」でした。次々に鳴る電話、どんどんと送られるメール、時間制限の迫る案件…本当に緊急を要する事件が次から次へとくるというのは、刑事事件を扱う事務所特有の部分のひとつであると思います。
また日によって忙しさが大きく違うというところも一つの特色かと思います。朝になってみないと同日の忙しさはわからない、というのをこの1週間で身をもって体感しました。

1.わからないものばかり
初日から様々なアサインをいただきましたが、今まで書いたことのない起案や、知らない分野のリサーチばかりで、わからないことだらけです。ちょっとした起案にも、ものすごく時間がかかります。
アサインをする中で今までの勉強と大きく違うと感じた点は、事実がそろっていない、という点です。学校の勉強や試験では、基本的に必要な事実が揃えられています。しかし、実務では事実が揃っていないばかりでなく、その事実が真実か否かもわかりません。
このような状況ですので、どのアサインも私にとっては難しく、そしてとてもやりがいのあるものばかりです。

2.頭を抱えた起案補助
私が特に悩んだ起案補助は、保釈請求書でした。どの事実がどのように使えるか、同じような事案で使えそうな先例はないか、そもそも保釈にはどの要件が必要か、その要件にあてはまるような事実はどこにあるか…。まずは記録を読み込み、そこから事実を拾い上げ、そして文章にする。事実拾いが予想以上に難しく、この起案補助には大変手こずりました。

課外活動

リサーチや起案補助ばかりでなく、公判にも同行させてもらいました。法廷傍聴は初めてではありませんが、今回は被害者参加の公判であったり、即決裁判であったりと、今まで見たことのなかった公判を見られ、とても良かったです。
また、裁判所や検察庁へのデリバリーも教えていただきました。起案を書くも、提出するということはしたことがありませんでした。しかし、実際に提出することで、事件の流れがより理解できるようになったと思います。こういった点も経験でき、大変勉強になりました。

根を見る

いろいろな経験をする中で、当たり前のことではありますが、やはり根本は条文であり、全て今まで学んできたことが基礎だということがよく分かりました。
残りの1週間はそのあたりをさらに意識して、アサインと向き合おうと考えています。

2週目のアサインも盛りだくさん

1.仕事が見えてくる

2週目は、1週目ほど大変さを感じませんでした。先週1週間をみっちり過ごすことで、事務所に慣れてきたからだと思います。また、仕事の流れも、今までに比べると段違いで見えてくるようになったというのも、大きな要素だと思います。
よって、2週目は1週目よりもより楽しんで過ごしました。

2.相談電話に出る

2週目の(私の中で)最大級のアサインとして、相談電話に出るというものがありました。そもそも今まで電話というものに慣れていない上、内容も今まで受けたことのないものです。初めて電話に出るときはすごく緊張しました。
実際電話に出てみると、自分が最初の窓口であることを、改めて身をもって感じるとともに、その責任の重さを痛感しました。

3.模擬刑事手続き開始

合宿に向けた大きなアサインの一つが、模擬刑事手続きです。今まで見てきた先生方のご活躍を手本に…!と思っていたら、私は検察役でした。
何をしたらいいかよくわからないまま始まり、手探り状態でしたが、初めての経験はどれも楽しかったです。また、実際に手続きを踏むことで、刑事手続きの流れが本当によくわかりました。決裁を受けられたときの喜びはとても大きかったです。
また、資料を読み込むことから始め、自分で事実を積み上げていく行為はとても楽しいものでした。しかし、楽しい反面大変どれも難しく、いろいろと頭を悩ませました。忘れられない思い出もできました。

4.二度目の英語レッスン

実は英語が好きなので、英語レッスンの時間は楽しみな時間の1つでした。英語の先生にはいろいろと勉強方法を教えていただいたので、それを実践し、今後英語能力を高めたいと思っています。英語の先生はリアクションがどれも大きく、大変ユニークな方でした。

成長と反省

2週間頑張り切れてよかった、というのが、まず出てきた思いでした。終わってみると、本当に2週間なんてあっという間で、まだまだ仕事をしてみたいという気持ちが大きいです。
この2週間で、刑事事件の手続きなどについて、本当にたくさん勉強させてもらいました。また、技術的な部分な勿論、倫理観や被疑者・被害者との向き合い方なども、本当に多くを学びました。
なかなか想像力が足りず、準備不足に陥ることも多々ありました。これからは想像力をもっと養っていきたいです。

今後の抱負

ここで学んだことを忘れず、更に成長したいと思います。いつまでも学ぶ姿勢を忘れず、常に伸び続ける実務家でありたいと思っています。

陳謝

このような素晴らしい2週間を過ごせたのは、ひとえに中村先生を始めとする先生方の厳しくもあたたかいご指導と、いつも優しくサポートしてくださった事務所スタッフさんたちのお蔭です。
本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。
京都から来て、本当に良かったです。
心より、感謝申し上げます。

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