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盗撮犯を狙って恐喝する犯罪が増えているのは本当ですか。

盗撮犯を狙って恐喝する犯罪が増えているのは本当ですか。

最近では、盗撮犯人に対して恐喝する事件が増えているようです。事案によって内容は様々で、盗撮を見つけた第三者が、「警察に突き出されたくなかったら示談金をよこせ」と迫るような場合です。そのような盗撮犯を狙って、エレベーターや階段など、盗撮が行われやすい場所に恐喝グループが張り込んでいるケースも見られます。
盗撮犯人は、盗撮という卑劣な犯罪をしてしまった弱みや、警察に連れて行かれて犯罪が明らかになることに対する恐れから、相手の要求通りに金銭を渡してしまうそうです。しかし、恐喝犯の要求行為が一回で終わるとは限りません。何度も何度もお金を要求してくる、それが恐喝犯の性質なのです。
盗撮を行ってしまい、第三者から執拗に恐喝を受けている場合には、勇気を持って警察に自首をして、盗撮の事実を素直に告白するとともに、恐喝被害についても相談をすることが、一連の事件解決には効果的かと思います。あるいは、弁護士に相談することが解決への早道です。

ところで、全く盗撮していないにもかかわらず、恐喝されるケースもあります。
2013年7月、新宿駅近くの路上でスマートフォンを操作していた36歳の会社員の男性が「盗撮していただろう」と男に言いがかりをつけられ現金13万円を脅し取られるという事件がありました。
また同年8月には、JR新宿駅構内の通路で26歳の会社員の男性が「スマホで盗撮をしていただろう」と別の男に言われ、現金50万円を脅し取られそうになりました。このように、本来何ら盗撮を行っていない人までもが、スマホを使って盗撮をしたと言いがかりをつけられ、恐喝被害に遭っているようです。
このような事件が起きるのも、実際にスマホを使って盗撮している人が増えているからでしょう。外から見れば、歩きながらスマホを操作しているだけなのか、盗撮をしているのかを判別することはできません。
ですが、恐喝犯人は、もし実際に盗撮を行っている犯人を捕まえることができれば、示談金を名目に金銭を脅し取れると考えているのだろうと思います。道路上で肩がぶつかっただけで金銭を脅し取られた、というような話は昔からよく聞きますが、スマホの普及した現代社会では、スマホで盗撮をしていただろうという「因縁」をつけられて恐喝されるおそれも出てきたことを示しています。
もし上記記事のような方法で恐喝された場合には、すぐに警察や弁護士に相談してください。かえって、警察に盗撮を疑われるのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、警察署で恐喝の被害を相談する際、携帯電話を見せることなどによって盗撮していないことを説明できれば、盗撮で検挙されることはありません。

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